舞台芸術
能楽
室町時代に成立したといわれる能楽は、今日まで約700年にわたって伝承されてきた、日本を代表する舞台芸術です。2008年にユネスコの世界無形文化遺産にも登録され、海外でも高く評価されてきました。
「能」は、謡(コーラス)と舞で構成された和製ミュージカル、「狂言」はセリフとしぐさを中心としたコミカルな対話劇、ともいえるでしょう。能と狂言を合わせて、「能楽」と呼んでいます。
京都で観るなら、自然との一体感を味わえる薪能(野外公演)や、能楽の専用会場である各能楽堂へ。少し難しいと思われがちな能楽の楽しみ方も、ご紹介しましょう。
(協力:(一社)京都能楽会、(公社)能楽協会、(株)俄 Discover Kyoto編集部、Discover Noh in Kyoto)
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京都薪能(公式サイト)
昭和25年に、京都市と京都能楽会の共催で始められ、今や初夏の風物詩となっている京都薪能の公式サイトです。
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京都薪能(動画)
毎年6月1日、2日に平安神宮の特設舞台で催される「京都薪能」。全国の薪能の中でも最高のロケーションで行われる公演です。
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能楽入門の入門
「能楽」ってなんだか難しそう、という人に向けた、入口になるための冊子(デジタルブック)です。
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日本舞踊と花街の文化
日本舞踊とは、日本の伝統的な踊りの総称。和楽器や唄などの音楽に合わせて「振り」とよばれるしぐさを組み合わせて演じられます。舞や踊りをはじめ芸事の練習を積み重ね、京都の伝統文化を大切に守り育てているのが、芸妓(げいこ)や舞妓(まいこ)といった担い手です。現在の京都には、祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東の5つの花街(かがい)があり、総称して五花街と呼ばれています(昔は、島原を加えて六花街と呼ばれていました。)。五花街それぞれが毎年行っている舞踊公演は、はじめての方も行きやすいので、ぜひ足を運んでみてください。
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京都の五花街
京都には五つの花街があります。日々芸事をみがく芸妓舞妓たち、すべては最上級のおもてなしのために。京の花街の、心を込めたおもてなしをご覧ください。
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京・花街の文化
京都市独自の制度「京都をつなぐ無形文化遺産」に「京・花街の文化 ~いまも息づく伝統伎芸とおもてなし」が選定されています。
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日本舞踊入門の入門
「日本舞踊って何?」という方に向けて解説する、入口のさらに入口になるための冊子(デジタルブック)です。
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融合
京都では、長い歴史の中で受け継がれてきた文化や「こころ」を今に伝える伝統芸能はもちろん、その豊富な文化芸術資源をいかした、コンテンポラリーな作品づくり、伝統と革新が融合した新たな作品づくりも盛んです。革新的で実験的な京都の「創造する文化」を、どうぞお楽しみください。
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KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭
国内外の実験的な舞台芸術を創造・発信し、芸術表現と社会を、新しい形の対話でつなぐことを目指すフェスティバル
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美術工芸
障害者アート
障害のあるアーティストによって生み出される作品やその制作過程について、今日、国際的な評価が高まってきています。京都でも、創作環境の整備、作品展、作品のデジタルアーカイブ化やグッズ展開など、様々な取組を進めることで、その魅力を発信しています。
ここでは、障害者アート支援の取組についてご紹介します。障害のある人もない人も、すべてのアーティストがのびのびと創作し、輝くまちへ。デジタルアーカイブや展覧会を通じて、多種多様で豊かな創造の世界を、お楽しみください。
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art space co-jin
きょうと障害者文化芸術推進機構では、京都府内の障害のある方の作品や表現を展示・紹介する企画展を行っています。
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アートと障害のアーカイブ・京都
京都府内の障害のある方の芸術作品をデジタルで記録・発信しています。それぞれの作家の個性が光る作品をぜひご覧ください。
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天才アートKYOTO
天才アートKYOTOが障害者の芸術創作活動を支援するために設けたアトリエ。個性豊かな作家たちの作品づくりの様子をご覧ください。
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伝統工芸
千年以上にわたり日本の首都であった京都には、全国からヒトやモノが集まり、独特の文化を発展させてきました。能、狂言をはじめとするユニークな舞台芸術や茶道、華道などの生活文化を支えてきたのが、京都の伝統工芸です。多種多様な製品は、ライフスタイルのあらゆる場面に溶け込み、豊かな生活文化をはぐくみ、新たな産業を発展させてきました。さらに、その精緻な技や知恵は、最新のテクノロジーと結びつき、京都から世界を代表するリーディングカンパニーが続々生まれています。
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京都伝統産業ミュージアム
京の歴史と技を伝える伝統産業74品目を一堂に集め、体系的に紹介するミュージアム。伝統工芸の美と技の世界を身近に感じていただけます。
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丹後ちりめん
日本最大の絹織物の産地である京都北部の丹後地域で、約300年前に誕生した「丹後ちりめん」。高品質な和装用白生地として主に使用されています。
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京都伝統の京鹿の子絞
京鹿の子絞は、布を摘まみ、糸できつく縛り、染液に浸すことで生まれる模様と立体感が特徴。その緻密な製造工程をお楽しみください。
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西陣織ができるまで
西陣織とは、京都(西陣)で生産される先染の紋織物の総称です。煌びやかな輝きを放つ金糸・銀糸を用いた、西陣織の制作工程をご覧ください。
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京提灯 工房訪問ツアー
古くから人々の生活を照らしてきた京提灯。現在では、伝統的な提灯だけでなく、インテリアなど活用の場を広げています。
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京焼・清水焼
約1200年の歴史を誇る京焼・清水焼。華やかで雅な意匠と、さまざまな技法を融合した、職人の多彩な技をお楽しみください。
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黒谷和紙
800年以上続く伝統のある純手漉き和紙の産地として有名な京都府指定無形文化財・黒谷和紙の紹介動画です。
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京都工芸美術作家協会
染織、陶芸、漆芸、金工などの京都の工芸美術は千年の歴史を超え、“KOGEI”として豊かな造形表現を世界へ発信しています。
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アートフェスティバル
アートが息づくまち・京都では、国際的なアートフェアや芸術祭も数多く開催されています。1200年の歴史と伝統を誇るまち・京都は、同時に、今を生きるアーティストやクリエイターを刺激し、新たな創造を生み出し続けています。
京都の美しい街並みを背景に、独創的な切り口で展開されているアートフェスティバルに、ぜひ足を運んでみてください。
くらしの文化
茶道・華道・書道
江戸の中後期頃からは、庶民のたしなみ・お稽古事としても一般に広まっていった茶道・華道・書道。それらは、海外から伝わった後、京都で栄え、今も盛んに実践されています。
茶道は「人をもてなす事の本質とは」といった問いをもって客人を接待するもので、茶事として進行する時間そのものが総合芸術です。華道は、植物を主体に、様々な材料を組み合わせて造形を生み出し、書道は、文字や言葉の美しさを表そうとする造形芸術です。
さあ,あなたもお稽古を始めてみませんか?
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茶道
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華道
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書道
※このリーフレットは、京都文化力プロジェクト実行委員会が作成したものですが、「まちじゅうお稽古」ポータルサイトは令和3年度末をもって終了していますので、ご了承ください。
京の食文化
寒暖差が大きく、四季の移ろいが鮮やかな京都。良質の水と土に恵まれ、新鮮な野菜はもちろん、琵琶湖と近海に加えて遠く北海からも水産物が届き、豊かな食文化が発達しました。
千余年の都であった京都では、長い歴史の中で培われた行事やしきたり、茶の湯や生け花などの「くらしの文化」が、季節感やおもてなしの心、本物へのこだわりとして、食文化に影響を与えています。季節感を楽しみ、五感で味わうことを尊ぶ京の食文化。その豊かな世界を、お楽しみください。
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京の食文化 -大切にしたい心、受け継ぎたい知恵と味
京都市独自の制度「京都をつなぐ無形文化遺産」に選定された「京の食文化」の選定理由や背景をご紹介。和食の朝ごはんのレシピも。
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日本料理大全【春編】
私たちの感性に問いかける、日本料理。その根底にある日本人の美意識のルーツと四季の行事と一緒にお楽しみください。
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日本料理大全【夏編】
私たちの感性に問いかける、日本料理。その根底にある日本人の美意識のルーツと四季の行事と一緒にお楽しみください。
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日本料理大全【秋編】
私たちの感性に問いかける、日本料理。その根底にある日本人の美意識のルーツと四季の行事と一緒にお楽しみください。
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日本料理大全【冬編】
私たちの感性に問いかける、日本料理。その根底にある日本人の美意識のルーツと四季の行事と一緒にお楽しみください。
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京の名料亭レシピ「おうちで料亭ごはん」
京料理の魅力を伝え、技を生かして家庭の食卓を豊かにしてもらおうと、京都の料理人たちが旬の食材を使ったレシピ動画。
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お祭り・郷土芸能
いわゆる西洋文化が入ってくる以前から各地の地域(共同体)にて行われている神楽・人形芝居・祭囃子・舞踊などの各種芸能は、地域住民により、主に口伝で伝承されています。地域ごとに独自性があり、主に地元の祭礼や儀式などで奉納されてきた、郷土芸能。各地のお祭りにでかけて、その土地ならではの特別な体験を、味わってみませんか。
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からす田楽(京都府無形民俗文化財)
南丹市美山町の大原神社の摂社川上神社にて笛や太鼓、ピンササラをもった「九人衆」によって五穀豊穣や山の無事故を願い、奉納されます。
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元伊勢籠神社 葵祭
「御生れ神事」といわれるご祭神の再誕が祭の要であり、それを祝福する「太刀振り」(京都府無形文化財)や「神楽」の数々が大きな見どころ。
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和知人形浄瑠璃
関西広域連合では、和知人形浄瑠璃会にご協力いただき、伝統芸能「人形浄瑠璃」について学習する小中学生向けレクチャー動画を作成しました。
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暮らすように旅する
年間5,000万人の観光客を迎える京都ですが、その多くは、繰り返し訪れるリピーターです。豊かな自然に恵まれ、季節ごとに異なる表情を見せる街並みと、その移ろいを慈しみ、多様な年中行事を受け継いできた、このまちの「くらしの文化」が、多くの人を惹きつけてやまないからでしょう。何度でも訪れたくなるまち・京都の多彩な魅力をお楽しみください。