文化庁京都移転について
様々なものが東京に集中する現状を改め、各地域の資源などを踏まえて地方の「しごと」や「ひと」の好循環を促すため、2015(平成27)年3月、国は東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)を除く道府県と府県域を超える広域連合に対して政府関係機関の地方移転に係る提案を募集しました。
これを受け京都では、経済、文化芸術、大学、宗教、議会・行政などが一体となってオール京都で文化庁を誘致し、2016(平成28)年3月、明治以来初の中央省庁移転となる文化庁の京都への全面的な移転が決定しました。
2017(平成29)年7月には、移転の規模、移転先を旧京都府警察本部本館とすることが決定。2022(令和4)年度中の京都における業務開始を目指して準備を進めています。
〈文化庁京都移転をきっかけとしたリレー対談〉
- 聖護院八ッ橋総本店の専務取締役・鈴鹿可奈子さんへのインタビューについては「2022年度、いよいよ文化庁が京都へやって来ます。」をご覧ください。
- ふたば書房の代表取締役・洞本昌哉さんへのインタビューについては、「1冊の本から広がる「新しい世界」 人と本、人と人 をつなぐ京都の書店」をご覧ください。
- 京菓匠 鶴屋𠮷信の代表取締役社長・稲田慎一郎さんへのインタビューについては、「文化と伝統を継承するために、「変わる勇気」を。200年以上続く「京菓子」老舗の哲学。」をご覧ください。
文化庁の京都移転に向けた地元の取組について
京都府、京都市、京都商工会議所が共同で実行委員会(文化庁京都移転準備実行委員会)を立ち上げ、シンポジウムなど様々なイベントなどを通じて文化庁移転に関するPR活動を続けています。
2021(令和3)年3月には、一般公募・投票によって「文化庁京都移転ロゴマーク」を作成し、文化庁京都移転のシンボルマークとして多くの方に活用していただいています。
文化庁京都移転1年前イベント「関西地域文化フェア」
ロゴマーク活用例
文化庁京都移転庁舎の完成イメージ
文化庁の新庁舎となる旧京都府警察本部本館及び新行政棟について、完成イメージ図はこちらです。
完成イメージ模型を京都府庁1号館1階ロビーに展示しています。
ここでは、展示されている模型について少しご紹介します。
こちらが現在展示されている新行政棟・文化庁移転施設の完成イメージ模型です。
旧京都府警察本部本館(手前左)と新行政棟(手前右)のほか、京都府議会棟(奥左)と国の重要文化財に指定されている京都府庁旧本館(奥右)の4つの建物が含まれています。
旧京都府警察本部本館と新行政棟の間を透明性の高い空間で繋げることで、街路(新町通)や京都府庁旧本館側からの見通しに配慮しています。
新行政棟です。
屋根の軒線が上下を区分することで、高層ボリュームへの圧迫感を軽減しています。
旧京都府警察本部本館です。
将来的な文化財への登録を視野に入れ、耐震化と共に歴史的建造物を保存、活用する視点で改修します。
二つの建物を北東側から収めた写真です。
旧京都府警察本部本館と新行政棟3階の軒レベル、デザインを揃えることで、文化庁の独立性・シンボル性を表現しています。